「シンプルに考える」ときに重要なのは「選択・比較・時代」である

本サイト(シンプルワイズ)のテーマは「人生後半戦は シンプルに考え かしこく生きる」ですが、いったいどこから手をつければよいのでしょうか。

 

「人生後半戦」を考えるには、自分や家族の現状と将来を考えなければなりませんし、また、現在の社会所状況を踏まえながら、未来の社会がどのようになるかを予測する必要があります。

「シンプルに考える」は、自分なりの「シンプル」と「考える」の定義を決め、対象を何にするかを選択する必要があります。対象が決まらなければ、考えることも行動することもできません。

「かしこく生きる」は、人生後半を見通して、最良の選択を行いながら、人生を送ることです。そのためには、前述の「人生後半戦」と「シンプルに考える」を先に取り組むことになります。

つまり、「シンプルに考える」から始めてみるのがよいでしょう。人生計画をすでに立てている人は、自分の計画を「シンプルに考える」という観点から再考してみてはいかがでしょうか。

 

「シンプル」の意味を確認してみよう

 

「シンプル」は日本語の中のカタカナ語として既に日常で使われています。一般的にカタカナ語は、英語の読みを日本人が発音しやすいように置き換えています。

なかには和製英語や英語ではない他の外国語をカタカナ語にしている場合もありますが、「シンプル」は「simple」のカタカナ読みで、意味もほぼ同じです。

ロングマン現代英英辞典(下記参照)では次のように説明されています。
(  )内はDeepLの訳(下記参照)

 

1 EASY ; not difficult or complicated to do or understand
⇒ 簡単、容易 ; 難しくない、複雑でない
2 PLAIN ; made in a plain style, without a lot of decoration or unnecessary things added
⇒ 平易、簡素 ; プレーンなスタイルで作られ、多くの装飾や不必要なものが加えられていない
3 ONLY ; [usually before noun] used to emphasize that only one thing is involved
唯一 ; [通常、名詞の前]1つのものだけが関与していることを強調するために使われる
4 NOT HAVING MANY PARTS ; made or built of only a few parts, and not having a complicated structure
多くの部品で構成されていない;少数の部品で構成され、複雑な構造を持たない
5 ORDINARY ; honest and ordinary and not special in any way
普通、一般 ; 正直で平凡で、特別なことは何もしていない。

6 GRAMMAR ; technical simple tenses are not formed with an auxiliary such as ‘have’ or ‘be’(訳省略)
7 → the simple life ; life without too many possessions or modern machines, usually in the countryside(訳省略)

8 STUPID ; [not before noun] someone who is simple is not very intelligent
⇒ ばか、おろか [名詞の前に]単純な人はあまり知的ではない

 

 

「シンプルに考える」とはどう意味になるだろう?

 

もし、「シンプルに考える」を簡単な結果、簡素な表現で表すことだと思っているのなら、それらはシンプルに考える途中過程ではなく、結論がシンプルなだけです。

シンプルに考える対象が必ずしも簡単で簡素だとは限りません。対象が簡単で簡素、すなわちシンプルであれば、あえてシンプルに考える必要はありません。

考える対象が複雑で、難しく、多くの要素で構成されているから、シンプルに考えて結論を導く必要があるのです。シンプルに考えた結論が必ずしもシンプルにならないこともあります。

例えば、考える対象に矛盾が含まれていれば、シンプルに考えることで矛盾を炙り出すことはできても、矛盾を解消しなければシンプルな結論になりません。

 

「考え方」によってはシンプルではなくなるのか?

 

「考える」という働きは、生物であれば多かれ少なかれ行っています。生物の進化による脳の発達状況により、単純な信号のような考え方から、複雑難解な問題に取り組むときの考え方もあります。

人間の考え方には、「感性、理性、知性」を使って考え、行動を始める、または行動を終わらせます。

感性は感覚や感情による反応で、例えば喜怒哀楽で行動に移すこともありますし、他にも痛みなどの危険により行動に移すこともあります。直観的、勘と経験などによるもので考える時間は極めて短いといえます。

理性は分析を行い、論理的に考え、ときには社会的、道徳的に判断し、審議だけでなく善悪の結論をも導き出します。人間は理性的動物だとも言われますが、感性なしに考える人に対して非人間的ということもあります。

知性は感性や理性から得た情報を蓄えるだけでなく、自ら学んで知性として蓄えることもあります。知性は蓄えるだけではなく、感性と理性にフィードバックして、感性と理性をより豊かにします。

「感性、理性、知性」のバランスは、考えただけでなく、個性の形成にも影響します。シンプルに考えるときには感性、理性、知性の影響を受けることには違いありませんが、どのようなバランスが「シンプルに考える」の解になるのかはわかりません。

 

シンプルに考える前には準備が必要である

 

「シンプルに考える」には一定のルールが必要です。シンプルに考えることで結論を導き出し、さらに結論をシンプルに表現しなければなりません。これは、パターン、公式、フレームワークな度を導き出す作業と同じです。

「シンプルに考える」に必要なルールは考える対象によって異なりますが、代表的なものをあげます。また、このルールに従ってシンプルに考える準備が必要になります。

1.対象に関する情報はすべてあるか
2.時間制限、予算制限、人員制限などあるか
3.優先度、重要度などあらかじめ指定されている項目はあるか

例えば、対象に対する情報が少なすぎたり過ぎたり、情報に対しての知見が十分でない場合などは、情報収集から始め、情報に対する知見を得なければなりません。

時間があるときに考える、準備のために必要な備品などが準備できない、個人で考えるのではなくグループで考えるときの調整などは、考えるときの体制としては不十分です。

優先度や重要度などは、シンプルに考える作業を行う過程でわかることもあります。それでも予め決められている場合は無視はできませんし、考える手順も変わります。

 

「シンプルに考える」ときに重要なことは3つある

 

シンプルに考えるときに最も重要なのは「選択」です。対象に関わる情報のどれを選ぶかで方向性が変わります。単純に選ぶのではなく、分析をしながら影響の少ない項目を削ぎ落す作業が「選択」になります。

次に重要なのが「比較」です。シンプルな結論を導き出すには、常に情報の比較が必要です。比較を行いながら関係性の有無を判断します。関係性の強い情報は、結論を導き出す論拠となりますので、見逃さないようにします。

3つめは「時代」です。時代とは時間の流れの一纏まりであり、時代に適応していなければどんなにシンプルな結論でも受け入れられません。どんなに素晴らしい考えで、シンプルな結論でも、時代とのタイミングを見極める必要があります。

 

 

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「シンプルに考える」という思考作業は、実はAIの方が得意なのかもしれません。記事中で示したルールをAIに与え、選択と比較をAIが行うスピードは人間よりも早いでしょう。そのためのAI開発でもあります。

ただし、最後の「時代を読む」のはAIでも不可能です。まして個人の「人生」となればなおさらです。人生に対しての素晴らしいシンプルな結論を導き出しても、その責任はAIはとってくれません。人生に限っては自分で思考作業をして、自分で責任を取るしかないのです。