人生後半戦は時間との戦いである

「人生」とは人が生まれてから死ぬまでの100年なら100年という期間だけでなく、生きている間に経験したことすべてをさします。そして人生後半戦がいつから始まるかは人によって異なります。なかんずく人生後半戦になったと感じたそのときから人生後半戦なのです。

 

人生前半戦と人生後半戦が2等分されているとは限らず、一定の年齢になったら人生後半戦が始まるというわけでもありません。となると人生前半戦と人生後半戦を分けて考えるのにはどんな意味があるのでしょうか。

 

人生後半戦は下り階段

 

人生における成長期には右肩上がりに齢をとっていくものだと当たり前のように思っています。やがて肉体的な成長が落ち着くと、年長者から肉体的には一人前になったと言われます。その後は頭脳的、精神的な成長は落ち着くことなく右肩上がりになる人もいれば、なぜか落ち着いてしまう人もいます。

 

そして肉体的な成長期、安定期を過ごしたのちに衰退期、すなわち老化が始まります。疲れがとれない、小さい字が読み取れない、もの忘れが多くなるなど老化現象が始まります。この段階ではまだまだ人生後半戦に入ったと考える人はまだ少ないと思います。

 

人生後半戦に入ったと感じるのは若い世代とのギャップを感じるようになってからで、頭脳的、精神的な老化を自覚するようになります。人口ピラミッドで若い世代が人口が多い時には老化によるギャップは感じやすかったのですが、現在のような高齢社会では若い世代の人口が少なくギャップによる老化を感じにくくなってきました。

 

みんなで齢をとれば老化を感じにくくなるというのが高齢社会の特徴です。

 

時間は待ってくれない

 

人生後半戦には人生前半戦では考えもしなかったことが起こります。人生前半戦では人生後半戦がいつから始まるかは自分で感じ決めることができます。ところが人生後半戦の終わりは自分では決められません。突然終わることもあります。

 

自分は〇〇歳まで生きる、〇〇歳で死ぬといってもその通りになることはありません。たとえ〇〇歳と決めたとしても、認知症を発症してしまえばそのような決めごとも忘れてしまいます。人生後半戦の終わりがわからないという不安はあらゆる不安の連鎖を起こします。これが老後の不安3Kといわれる「お金・健康・人間関係」です。

 

「人生後半戦=老後」ではありませんが、人生後半戦が始まると時間は着実に老後に向かって進みだします。しかしながら慌てて人生後半戦の計画を立てる必要はありません。なぜなら人生前半戦の経験に基づいた人生後半戦の計画を立てても生きていく時代が違いすぎるからです。

 

特に人生後半戦の時間の進み方は人生前半戦よりずっと早く感じます。人生後半戦の計画に時間の進み方まで加味できません。

 

人生後半戦は時間の使い方しだい

 

この記事のタイトルには「時間との戦い」とありますが、戦いも戦術・戦略次第で勝ちもすれば負けもします。どんなに良い戦術・戦略でも戦力の総量を見誤れば勝つ戦いも、負けてしまうこともあります。

 

「時間との戦い」はすなわち時間の使い方しだいであり、時間そのものをどのように考えるかによっても異なります。「1日は24時間、誰にでも平等」という考えだけでは時間の総量が多いほどすなわち長生きをしたほうが勝つ確率は高くなります。

 

人生後半戦は時間の使い方しだいで勝ち負けではなく納得した人生を送ることができます。単に人生の良し悪しや幸せか不幸せな人生かではなく、充実した人生を送り、生きがいを持つことにつながります。

 

では人生後半戦の時間の使い方をどのように考えればよいのでしょうか。(つづく)

 

ジャネーの法則(Wiki) … なぜ齢ととると時間が短く感じるのか
 ※ジャネーの法則は19世紀に唱えられ、AI時代のデータ科学には及ばないが、感覚的な意図は現代でも共通する
ランチェスターの法則(JMR総合研究所) … 実際の戦争よりもビジネスの現場で生かされている
 ※ランチェスター戦略は20世紀初めに唱えられ、現代戦では必ずしも当てはまらないが、時間の考え方にはまだ通用する
最新情報をチェックしよう!