シンプルにかしこく生きる

シンプルにかしこく生きる

「シンプルにかしこく生きる」には2つの生き方が含まれています。シンプルだけでもかしこさだけでもなく、シンプルとかしこさを両立する生き方です。

自分の部屋で「シンプル」に思いを抱く

「シンプル」という単語が身近になったのは、中学生になって自分の部屋をあてがわれたのがきっかけでした。どのように部屋を設えようかとよく雑誌を立ち読みして考えあぐねていたものです。そのときに目に飛び込んできたのが「シンプルライフ」でした。

当時のシンプルライフは、家具は木製、服はコットン、色は白が基調が多かったと思います。なんといってもジーンズが普段着でしたから、シンプル=ナチュラルと解釈していた気がします。同じ雑誌に載っていたのがソローの「森の生活」で、これ見よがしに人前で読んでいた記憶があります。

部屋の設えをあれこれ迷っているうちに、デザインからアプローチするシンプルライフに出会いました。ミース・ファン・デル・ローエの「less is more」とディーター・ラムスの「less and better」は今でも座右の銘にしています。

「かしこさ」を意識したの就職してから

「かしこさ」を意識するようになったのは就職してからです。学生時代のかしこさは知識量や思考量によってもたらされると考えていました。仕事に就いてから覚えたのが目標管理における「SMART」という用語です。SMARTには単語としてかしこいという意味もあり、その後もこの用語を意識するようになりました。

現在ではスマートは情報処理という意味で使われることが多く、スマートホンやスマート家電などのように使います。人生後半戦を迎えてからは、経験・熟練から身につけた感性や感覚もかしこさに含めて使うようになってきました。

かしこさを表す英語にはintelligent、smart、clever、bright、wiseなどがあります。この中で自分が目指しているのはwiseが最も近く、サイトのタイトルもドメインもsimpleとwiseを組み合わせた造語にしました。ただドメインを取る都合で「simplewize」としました。

=====

「SMART」という用語はコンサルタントのジョージ・T・ドラン氏によって目標管理のために提唱されました。SMARTの法則、SMARTフレームワークとして知られています。SMARTは次の5つの要素の頭文字を取っています。

SMARTの5つの要素
・Specific(具体的な)
・Measurable(測定可能な)
・Achievable(達成可能な)
・Relevant(関連性がある)
・Time-bound(達成期限がある)

シンプルとかしこさのバランス

シンプルとかしこさを両立させるのは、私にとって簡単ではありませんでした。シンプルを求めればかしこさがおろそかになり空虚さを感じ、かしこさを求めれば感性ではなく効率性を優先してしまいました。このバランスをどのようにとるかを一点に絞ろうとしたのが間違いでした。

人によってシンプルさもかしこさも感じ方、考え方は違います。同じ人でも日によって感じ方、考え方が違うこともあります。こう考えると気が楽になる一方で、自分に都合よく考えてしまいがちです。このような違いを両立するための許容範囲が必要です。

「シンプルとかしこさにはバランスがある、バランスは適正な範囲でとる」という2つの基本的な考えを持つようにしました。これを視覚的にするときに需要・供給モデルのグラフに当てはめました。下図では需要曲線にシンプルを、供給曲線にかしこさを当てはめています。

DS曲線とSW曲線

 

シンプルにかしこく生きるために

シンプルとかしこくを両立させるには、シンプルの意味とかしこさの意味を考えるほかに、気持ち(感覚・感情・思考)を安定させることが大切です。理論的にバランスをとっているつもりでも、そのときの気持ちのゆらぎによって調和点がずれてしまうことがあります。

私の場合は持病があるので、気持ちに加えて体調の安定も考えています。年齢を重ねるにつれて持病なのか加齢のせいなのかわからなくなってきましたが、体調の変化には敏感になりました。シンプルとかしこさのバランスを考えるときには注意するようにしています。

加齢による変化がもう1つあります。デスクワークがほとんどなので、仕事をしているときは頭をフル回転させなければなりません。そのためには集中力が必要なのですが、集中できる時間がだんだん短くなってきました。

集中力を維持するのが難しい場合は、仕事をせずに心身ともにリラックスするようにしています。穏やかな気持ちになるように刺激を少なくするようにしています。晴れた日は散歩へ、天気が悪ければ実家の片づけ、夜は部屋の灯りを薄暗くというようにです。

=====

人生後半戦に入り、5年ほどこのような働き方、暮らし方をした結果、シンプルにかしこく生きることを考えるようになりました。

平均寿命が延び、人生100年時代と言われて久しくなります。また時代も急激に変わってきました。人生後半戦は人生前半戦とは違った人生設計を立てなければならないことに5年かかりました。

悠々自適に生きているよう見られることもあります。そんなことはないのですが、人生は気の持ちようです。体が動くうちに、頭が働くうちにこれからの生き方を書き留めておこうと思います。

 

S W
働き方、暮らし方、生き方は模範解答はありません。私の考え方は解答例の1つにすぎません。
ただ人生後半戦の生き方について興味を持ち、考えるヒントとしていただければ幸いです。
シンプルにかしこく生きる
最新情報をチェックしよう!

プロローグの最新記事8件