時間管理よりも期間管理を行う

「時間」には2つの意味があります。1つは始まりから終わりまでの時間の経過を意味します。典型的な時間は時計の時刻版に従った時刻から時刻までの1時間という時間単位での管理です。

 

もう1つは予定がある時間という意味で使われています。学校の時間割はカリキュラムに合わせた時間管理を行った予定表です。「今、時間ある?」と聞かれた場合は、予定のない時間があるという意味で使います。つまり時間管理には過去だけでなく未来の時間も含みます。

 

人生後半戦の時間管理とは

 

本来、時間は個人に属します。ところが社会生活ではモノや場所と同様に時間も共有する対象になっています。人生後半戦の時間管理を考える上では「時間は個人のもの」という考えを基本的に持つことから始めます。

 

時間管理は一定の時間内にどれだけ成果をあげられるかという時間効率の意味で使われていることが多いと思います。また、時間に正確な人も時間管理が行き届いているという意味で使われています。

 

人生後半戦での時間管理では、共有する時間だけでなく個人の時間にも時間効率や時間厳守を当てはめることが大切になってきます。人生後半戦の不安をできるだけ持たないためにも時間を大切にすることが肝要です。

 

例えば、組織における定年制が変わりつつある一方で、突然として働けなくなるリスクがあることも考慮する必要があります。組織としてはリスクの高い労働者の雇用は避けざるを得ません。

 

人生後半戦の時間管理は組織内や社会での時間管理とだけではなく、個人としての時間を優先させて管理することが必要です。

 

時間管理を期間管理に変える

 

個人の時間を考えるときには、1時間単位の日々の時間管理ではなく数ヵ月から数年単位の期間で管理します。期間で考えることによって、人生後半戦の時間が早く経つという考え方を変えていきます。

 

時間の単位には秒・分・時間・日・週・月・年という単位があります。これらは共有する時間のための区切りであって、自分の時間に区切りに当てはめる必要はありません。

 

例えば、私は1分単位、1時間単位ではなく45分と15分の組み合わせで自分の時間を使っています。学校の1時限と同じ考え方です。他にも1日という区切りではなく2日毎に区切りをつけていますので週単位では考えていません。また体調の悪い時の時間管理は別に設けています。

 

予定を組むときは期間で考え、28日間を区切りとし、さらに3ヵ月毎に区切っています。時計の時間管理ではなく、自分のリズムに合った期間管理を行っています。タイムマネジメントではなくタームマネジメント(Term Management)です。

 

28日間と1ヵ月の差分は調整期間として、調整が不要な場合は自分の時間にしています。

 

生きとし生けるものはリズムで生きている

 

ここでいう「リズム」とは音楽やダンスなどのテンポではなく周期(サイクル)を意味します。例えば体内時計と呼ばれる生体リズムがあります。人間の場合は25時間の概日(サーカディアン)リズムがあり、朝日を浴びるなどでリセットされると言われています。

 

他にも90分ごとにレム睡眠とノンレム睡眠が繰り返される睡眠リズムがあります。私の場合は夏と冬で異なり、概日リズムも睡眠リズムも夏は短く冬は長いように感じています。現在は目覚まし時計を利用せずに目を覚ますようにしていますが、目覚まし時計を利用していた時よりもストレスを感じなくなっています。

 

同じ人でも季節や体調によって生体リズムの変化があるならば、人それぞれで生体リズムが異なるはずです。時間を共有するときには時計のリズムを使うとしても、自分の時間を使う時には自分のリズムに合わせるほうが自然です。

 

人生後半戦を自分の時間を自分のリズムで過ごすのではなく、時計のリズムに合わせて過ごしている人が多いのではないでしょうか。例えば、テレビの番組は時計のリズムに合わせて番組が作られています。知らず知らずに時計のリズムに従っているかもしれません。

 

バイオリズム(Wiki) … 19世紀終わりころに唱えられた身体・観光・知性を組み合わせた説であるが科学的根拠はない

 

S W
私が人生後半戦になってまず行ったことは次の3つです。
「自分の時間を持つ、自分のリズムを知る、時間ではなく期間で考える」

 

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