テスト記事)シンプルに考え、かしこく生きる

「SimpleWize」は「Simple」と「Wise」を合わせた造語である。「シンプルに考え、かしこく生きる」を意味する。この言葉を思いついたのは、人生後半戦に入ったころだ。
人生後半戦が何歳からかは人によって異なる。人生が終わる日まで後半戦がいつかはわからない。人生70年と考えれば35歳、人生100年と考えれば50歳になる。
毎年のように平均寿命は更新されるが、人間の寿命は120歳が限界だと現在は言われている。
人生後半戦になったら、「大きく高く広く速く」から「小さく低く狭く遅く」を心がけて生きようと考えてきた。35歳で父親になり、人生後半戦の始まりは先送りした。
一度先送りすると、二度、三度と先送りし、結局、病で倒れ、一命を取り留め、「これでいよいよ人生後半戦だ」と思った矢先に新型コロナがパンデミック化した。
病の影響もあり、以前から在宅ワークが多かったため、パンデミックを機に完全在宅ワークへ切り替えることに抵抗はなかった。自分自身に向き合う時間が増え、考える時間も増えた。
時代が変わるときには、急激な環境の変化を伴う。部分的な変化ではなく、大きな変化が生じたとき、過去の経験は通用しなくなる。時代の転換点は、まさにこうした瞬間に訪れる。
変化に気づく人もいれば、気づかない人もいる。日常的に環境を意識していなければ、その兆しを捉えるのは難しい。
時代を見る視点が一方に偏れば変化は小さく見えるが、視点を変えることでその全容が露わになり、そこで初めて大きな変化と知ることもある。この視点の転換こそが「パラダイムシフト」である。
新型コロナによるパラダイムシフトは、仕事、生活、社会、制度などあらゆることに影響を及ぼした。そして、その後に続いたのが「AI(人工知能)」によるさらなるパラダイムシフトである。
パラダイムシフトに適応する方法には、個人による適応と社会による適応がある。病への対応もあるので個人でのパラダイムシフトから始め、社会のパラダイムシフトに順化することにした。
生活と仕事は体調維持を中心に考え、物理的な活動範囲を小さくし、時間を「生活」と「仕事」だけではなく、健康管理の時間として「休養」を加えた。モノは少なく、コトは選んでを徹底した。
なにより「頑張らない、我慢しない、無理しない」を心がけ、自分の視点を主観と客観だけではなく、「鳥の目、虫の目、魚の目」を持つようにした。こうすることによって、時間をかけずに、支出を少なくするようにしている。
当たり前のようなことだが、人間に最適化された社会は、過去の時代の遺跡の中で暮らし、働いていたのだと、今の社会を見て感じている。
「Simple(シンプル)」は「要素が少なく、分かり易い」の意味で使われることが多い。これは考える時間を短縮して要点だけを知りたいという意図があるが、本質を知ることは異なる。
本質を知るためには、必ずしも「要素が少なく、分かり易い」だけでは理解できないこともある。そこで「シンプル」を補うのが「Wise(かしこさ)」である。
日本語の「かしこさ」には、「知識が豊富である、頭の回転が速い、善良で思慮深い」の意味が含まれる。知識が豊富と頭の回転はシンプルに考えるときには必要である。
善良で思慮深いという意味はシンプルにはない。シンプルは「何を削ぎ、何を残すか」を意図し、ワイズは「何のために削ぎ、何のために残すのか」を意図している。
英語の「SimpeWize」は能力と人格を兼ね備えたことであり、日本語のシンプルワイズは本質を簡単で分かりやすく表現することになる。
具体的な例
日本語では「かしこさ」を表すカタカナ英語には、インテリ(Intelligence)から始まり、受験偏重の時代には「クレバー(Clever)」、IT創世記には「ワイズ(Wise)」、スマホ時代に入り「スマート(Smart)」という語句と共に使われてきた。現在では「ナレッジ(Knowledge)」という語句がよく使われている。
いずれも日本語で言う「頭がよい」という意味である。頭のよい人が大学へ進学し、良い就職先に入り、人生後半は「頭がよい人」が悠々自適に暮らすという人生設計が理想的だった。
本当に頭がよい人は、時代に応じて「かしこさ」を時代に合わせて変えることができる人である。最先端のAIでさえ過去の知識を統計的な確率計算による疑似思考を自然言語で表現している。これでは頭がよくても、人間らしい「かしこさ」を持てない。