人生100年時代、人生後半戦の生き方を学ぶための3つのヒント

 

第二の人生、人生後半を充実させるために自ら学ぶ

 

人間の一生は一度しかありません。しかし、人生は一度とは限りません。同一人物が生まれ変わるのではなく、知識と経験を新たにすることで「1度めの人生と2度めの人生」を得ることができます。

2つの人生を「第一の人生、第二の人生」や「人生前半、人生後半」と表します。第二の人生は、本来は年齢は関係ないのですが、おおかた社会経験を積んだ後を意味します。

人生は常に進行していますので、人生を学ぶ機会は毎日あります。学校教育は、人生に役立つ素養を学びますが、人生前半に役立つ内容が中心です。では、人生後半についてはどのようにして学べばよいのでしょうか。

人生が50年と考えられていた時代と現代のような人生100年時代では、第二の人生、人生後半の始まる時期は後ろへ後ろへと延びていきます。

第二の人生、人生後半について学ぶのであれば、自分で学ぼうとする意識を持ち、独学で学ぶしかありません。これがこのブログを始めたきっかけにもなっています。

第二の人生、人生後半を充実させるためには、自ら学び続けることが重要です。

 

 

どのようにして学ぶか

 

第二の人生、人生後半を当ブログでは「人生後半戦」としています。「戦」を付けたのは、過去のブログでもお話ししましたが、目的をもって、計画的に、人生を送るという意味を持たせています。

1.目的を持つ    

人生後半戦に向けて、すでに目的を持っている人は、視野を狭くしないために時代に合った周辺情報を得るようにします。

目的が曖昧な人は、まず自分が何を大切にしたいのか、どのような人生を送りたいのかをじっくりと考えます。

大雑把な目的でも計画し、行動しているうちに目的が明確になってきます。じっくり考えるよりも、頭と同時に手、足、体を動かすことを忘れないようにしましょう。

2.お手本を参考にする

人生100年時代と呼ばれるようになって、多くのお手本となる論考が書籍やインターネットなどの多くのメディアで紹介されています。自分の考えを整理するために参考にすることでとても役立ちます。

ただし、お手本をそのまま実行しても思うように進まないことも多々あります。お手本はあくまでも参考であり、自分の状況や価値観に合わせてアレンジすることが大切です。

なによりも、諦めずに続けることが大切です。

3.一人で考えるのが苦手

自分一人で考えるのが苦手で、すでに経験している人の話を聞きたい、という人もいると思います。人生後半戦をどのように生きるかに正解はありません。

答えを探すのではなく考え方を学ぶようにしましょう。そのうえで自分なりの答えを見つけていくようにします。

人生後半戦はお互いに助け合うことを考えがちですが、自分で考えて自律することが基本になります。自律あっての自立した暮らしを得られます。まず「私はこう思う」から始めるようにします。

人生後半戦を充実させるためには、自ら学び、考え、行動することが重要です。

 

お手本となる考え方:「第二の人生」「LIFE SHIFT」「人間が変わる方法」

 

前回の記事でお手本となる2つの考え方を紹介しました。

ドラッカーの博士は1999年の著書「未来を支配するもの」の最後に第二の人生には3つの人生設計があるとしています。

セカンドライフ(転職):
⇒ 会社を変える、職業を変えることで、新たな知見と収入を得る
パラレルキャリア(兼業・副業):
⇒ 本業とは別に、もう1つ別の世界をもつ
ソーシャルアントレプレナー(社会的起業家):
⇒ 仕事は続けるが、時間を減らし、非営利の仕事に就く

 

リンダ・グラットンとアンドリュー ・スコット、両教授の共著でベストセラーにもなった「LIFE SHIFT」では3ステージとマルチステージについて著されています。

今までの人生設計  3ステージ(教育-仕事-引退)
これからの人生設計 マルチステージエクスプローラー:
⇒ 人生の旅をして自分と世界を再発見する
インディペンデント・プロデューサー:
⇒ 組織に雇われずに自分で仕事を生み出す
ポートフォリオワーカー:
⇒ 異なる種類の活動を同時に行う

3ステージは年齢に沿って変わっていく人生ですが、マルチステージは年齢に関係なく変わっていく生き方です。マルチステージでは3つの1人の人が3つの生き方を行うことも可能です。

そしてもう1つ、大前研一氏は「時間とムダの科学」の中で「人間が変わる方法は3つしかない」と述べています。人生後半戦にも参考になる考え方です。

1番目は時間配分を変える
2番目は住む場所を変える
3番目はつきあう人を変える
この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは、『決意を新たにする』ことだ。」

詳しくは本を読んでいただきたいのですが、日本の社会環境では理解しにくいかもしれません。ここでも理解しにくいから諦めるのではなく、解説している書籍やサイトを読み続けるようにします。

 

 

「人生後半戦」を何歳から考えるべきか

「人生後半戦」を考えるには時間的な余裕が必要です。仕事の状況や生活の環境によって個人差があるので何歳から始めなければならない、ということはありません。

それでも、「人生後半戦」と言うからには50歳前後で始めるべきでしょう。定年を迎える60歳~65歳では遅いものの、遅すぎるということはありません。ただし、選択肢は少なくなります。

70歳前後から「人生後半戦」を考えるのなら、まずは「健康第一」を主目的として、そのうえで何をどのように行うかを考えてください。小さく確実で、長続きできることが大切です。

 

 

「人生後半戦」の終わりは人生の終わりです。
本気で考えるのであれば、終活も並行して考えなければなりません。
人生最後の言葉は「生まれてきてよかった」と言いたいものです。