人生後半戦のライフスタイルを変える~公共交通とカーシェアとウォーキングで

自家用車を手放した

 

人生後半戦を迎え、自家用車を手放して7年になる。
現在は、公共交通とカーシェアと徒歩で生活している。

自家用車を手放すには少なからず抵抗があった。
車検が切れるまでに結論を出すことにした。

車検までの3ヵ月の猶予期間に、自家用車のない生活をイメージしたが、どうもピンとこない。
最後は時間切れで、とりあえず車を処分し、自家用車のない生活に入った。

自家用車を手放した

 

なんとかなりそう

 

自家用車を手放そうと思ったわけはいくつかある。

1.心臓疾患で入院し、身体能力の低下を自覚するようになった
2.新型コロナ禍で、移動を伴わない仕事や生活をするようになった
3.キャッシュレス、カーシェア、デリバリーの環境が整ってきた

主な理由はこの3つで、これらを元に再度検討し、「なんとかなりそう」という結論になった。

新型コロナ禍は在宅ワーク

 

身の丈に合った暮らし

 

3つ理由の他に、「人生後半戦は身の丈に合った暮らしをしよう」という考えが根底にあった。「身の丈」というと「懐具合」と考えがちだが、それだけではない。

不要なモノやサービスを減らして、経済的、時間的、空間的に余裕を持ち、心理的な負担を減らそうというわけだ。

終活でもシンプルライフでもなく、「ムダ・ムリ・ムラ」を減らしたかった。自家用車を手放すのは、ライフスタイルを大きく変えるきっかけにしたかったのもある。

人生後半戦のライフスタイル

 

公共交通はキャッシュレスで

 

とはいうものの、自家用車だとドア・ツー・ドアの移動が、徒歩で駅またはバス停まで行き、乗り換えたりしながら移動しなければならない。特に階段が堪えた。

鞄をリュックに変え、靴もウォーキングシューズに変えた。お金も極力キャッシュレスにし、スマホで支払うようにした。着る物と持ち物は軽く、少なくした。

形から入るのはよくないと言われるが、形を整えると移動は楽になった。公共交通もGoogleMapやナビタイムで簡単にわかる。

なにより公共交通は車の運転に比べて心理的に楽である。身体的な疲れはあるが、気を張るような精神的な疲れはなくなった。

札幌大通駅の改札口

 

近所にカーシェアが増えた

 

時期を同じくして近所にカーシェアが増えた。都市部ではスポンジ化が減少という、古い住宅を壊して空き地や駐車場が増える現象が目に付く。

この駐車場や既存のマンションの駐車場にカーシェアステーションが増え、駅やバス停よりも身近になった。このことは私にとって好都合だった。

適当な公共交通がなく遠回りしなければならないとき、買い物で重たい荷物を運ばなければならないときなど、短距離、短時間のときにはカーシェアを利用している。

自家用車を手放そうか迷っている人は、一度カーシェアを利用してみるのがおすすめだ。

近所にカーシェアが増えた

 

オンラインとデリバリー

 

自家用車がなくなって移動手段を変えて対応したが、移動には生活に不可欠な移動と旅行や外食などの楽しみのための移動がある。

通勤、通院、買い物、手続きなどは生活に不可欠な移動である。これらの中でもオンラインで可能なこともある。通販ではなく、地元のスパーや飲食店にオンラインで注文し、デリバリーしてもらうのだ。

また、銀行もネット銀行なら無料で利用できる場合もあるし、銀行間の移動もエアウォレットのように無料で送金できるサービスもある。

今までの通販は目新しいものや大手の通販で安いものを選ぶために利用していたが、日常の定番品を選ぶなら地元スーパーや飲食店のほうが安心できるし、地元経済にも還元できる。

オンラインとデリバリー

 

人生後半戦は都市部で暮らす

 

人生後半戦を自然豊かな郊外や田舎で過ごしたいという人もいる。私も自然豊かな場所は好きだ。ただ日々の生活や健康不安があることを考えると都市部での生活を選んだ。

私の住んでいる札幌は車で1時間も行けば自然豊かである。自然が近いということは真冬の降雪や寒さへの対応は必須になる。また最近では、札幌の街中までヒグマが出没する。

どんなことにも得るものがあれば、諦めなけらばならないこともある。このようなトレードオフが、公共交通では乗車料金と徒歩、カーシェアでは交通事故、オンラインの利用でもトラブルに注意しなければならない。

トレードオフによって発生するリスクを避けるため、または円滑に対処するためには、利用する前に十分に情報を集めて学ぶことが肝要になる。

人生後半戦は生涯学習や学びなおしだけでなく、時代に合ったライフスタイルを学ぶことも大切ではないだろうか。

 

人生後半戦は都市部で暮らす